Utility

ユーティリティに分類されるツールを使うと、
制作現場での以下のようなルーチン的な作業や状況を処理することができます。

Gain プラグインで、入力信号のレベルまたは位相を調整する。
I/O ユーティリティで、外部のオーディオエフェクトをホストアプリケーションのミキサーに統合する。
Test Oscillator で、静的な周波数またはサインスイープを生成する。

Gain

【マニュアル】

Gain

ゲインはミキサー卓であれば最上部に位置する重要なセクションです。
地味ながらこれでなければできない便利な機能が含まれています。

Phase Invertでは左右の位相を反転する事ができます。(モノトラックの場合は一つのみ)
例えばスネアドラムに対し表(打面)と裏(ジャバラ)からマイクを当てた場合
裏の位相は表と反対になりますので、裏の位相を逆転する事で表と位相を合わせる事ができます。
また一つの音源に対し距離の異なる2本のマイクをセットした場合も同様に、
オフマイクの位相を反転する事でオンマイクとの位相を合わせられる場合があります。

Swap L/Rで左右の信号を入れ替えまたり、 Monoでステレオ信号を単純にモノラルとして出力させたりできます。

またトラックオートメーションを書いた後に、全体の音量を上げ下げしたい場合に便利です。
音量が小さくてフェーダーを上げ切っても足りない場合などにも使えるでしょう。

I/O

【マニュアル】

I/O

I/0はアイオーと呼びます。
アイはインプット、オーはアウトプットそれぞれの頭文字です。
つまりロジックのトラックにアウドボード(単体のハードウェアエフェクター)を
インサート(挿入)したい場合に使用します。

Test Oscillator

【マニュアル】

Test Oscillator

レコーディングエンジニアの朝一番の仕事はスタジオ内の全ての機器の電源を入れて、
次に卓のテストオシレーターのスイッチを入れることでした。
このピーという1Khzのトーンのレベル(-20db~0db)をマルチやマスターデッキにインプットし、
VUメーターを見ながらそれぞれのレベルを合わせます。
またテープレコーダー自体のメンテナンスも、テストトーンが録音されたテープ(高い)を回しながら
ヘッドのアジマスやらイコライザー、バイアス等を調整していきます。
アナログ時代のこうしたメンテナンスは時間も手間も根気もいる大変な仕事でした。
デジタルではこれらの一切が省けてしまいます。しかも常に周波数特性フラットです。
まさにデジタルは天国です。
ではデジタル時代にテストオシレーターは不要か?というとそんな事はありません。
外部にマスターデッキを持つ人やアウトボードを使う人ならやはり同じように
朝一番の仕事としてこのテストオシレーターを出力するでしょう。

またこのテストオシレーターとマルチメーターを組み合わせる事で
部屋全体の音響特性(測定用マイクも要りますが)を測ったり、
オーディオ装置の性能を測ったりする事も可能です。
初めての方はまずオーディオインストゥルメントにテストオシレーターをアサインしてみて下さい。
直ぐにピーという音が聞こえると思います。
自分の聴力を試したい人はどんどん周波数を上げて行きましょう。
(スピーカーを破損しないようにボリュームに注意して下さい)
若い人なら最後(20Khz)まで聞こえるかもしれません。
高域に対する聴力は年齢と比例して落ちて行きます。
また、低域の方はモニタースピーカーの再生限界を知る事ができます。
ほとんどのモニタースピーカーはバスレフ型なので、ある周波数以下はぱったり音が無くなるでしょう。
その周波数を知っておく事は重要なのです。ミックスでヘッドホンと併用する際にも役に立つでしょう。
で高域と低域の聞こえない部分はどうするか?というとマルチメーターで見れば良いのです。

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